【メタルフリーとは?】金属が歯や体に及ぼす影響とは
2024/09/10
最近では虫歯治療に使われることが少なくなってきた銀歯ですが、日本では多用されてきた過去があります。安価で扱いやすく耐久性があるのが理由です。
余談ですが・・・歯科業界では、「お口の中に銀歯を入れている国は世界中で日本くらいだ」というのはよく言われています。
昨今では厚生労働省でも推奨されない傾向があるので、メタルフリー(金属を使用しない治療)が進んでいます。
保険治療で使用されてきた金属は、主に金属パラジウム、コバルトクロム、ニッケルクロム、銀合金、アマルガムなどが挙げられます。
特に金銀パラジウムについては小さな虫歯から大きな虫歯、さらには歯を失ってしまった時の一つであるブリッジなど多岐にわたり使用されてきました。
ですが、近年では金属アレルギーの問題が多く挙げられています。
代表的な金属が水銀です。
その他にも、ニッケルやコバルト、スズ、クロム、パラジウムなどが挙げられます。
水銀は小さな虫歯治療に使われていたアマルガム(銀の詰め物)というものに含まれます。
ニッケルやコバルト、クロムは入れ歯の金属に使用され、スズは神経をとった歯の土台になる銀合金に使用されています。
さて、なぜ銀歯によってアレルギーが起こるのか???
それは・・・”歯に固定された金属がイオン化して唾液中に溶け出す”という事から始まります。
イオン化した金属はたんぱく質と結合し、臓器を含めた体の至るところに散らばっていきます。そして、許容量を超えるとアレルギーとして症状が発現する流れになっています。
許容量は個人差があるので、ずっと超えずに症状が出ない方もいらっしゃいますが、摂取してしまっていることに変わり在りません・・・
銀歯に少量含まれるインジウムなどは発がん性も報告されているので、身体への悪影響は小さくないと言えるでしょう。
その他にも、金属は透けないため虫歯の発見が遅れてしまう事やレントゲン検査では真っ白に写ってしまうので被せものの中にある虫歯が分からないこともあります。
これらの理由から最近ではメタルフリーが推奨されるようになってきました!
メタルフリーの材料として使用されているものには、セラミックスとレジンがあります。この二つは保険診療で可能なものから自費診療でしか使用できないものがあるので、また別の記事でご紹介したいと思います^^
全ての材料にはメリット、デメリットがあるので100%とは言えませんが、当院では患者様と相談をしながら、可能な限り金属を使わない治療を行っています。
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津田歯科医院
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